【書評】「学びを結果に変えるアウトプット大全」アウトプットが足りないと感じる全ての人々へ
あなたはアウトプットできているか?
この問いかけにはっきりyesと言える方は少ないのではないでしょうか。
私ははっきりnoと答えられます。
おそらく、この問いかけの回答がnoとなってしまった方でも「何かアウトプットしなきゃ」とお思いの方も多いのではないでしょうか。
何を隠そう私自身がそう漠然と感じながら本屋に行った時にある本と出会いました。
「学びを結果に変えるアウトプット大全」ブログ開設のきっかけ
学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)
- 作者: 樺沢紫苑
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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というわけで第1回目の書評は、前回のブログ開設のきっかけとしてご紹介させていただきました「学びを結果に変えるアウトプット大全」(著:樺沢紫苑)でございます。
著者の樺沢先生は、精神科医としてご活躍されるかたわら執筆活動をはじめ様々な、文字通りアウトプットをされている方です。
私も以前にこれもベストセラーとなった「覚えない記憶術」を拝読した経験があり、こちらも非常にお勧めできる内容で非常に読みやすい文章を書かれる方です。(タイトルに興味を持ったら是非!)
とは言っても、こちらの書籍、樺沢先生が著者であるから買った、というよりはタイトルに興味を持ったから手に持って見たら樺沢先生の本だった、というのが正直なところです。
タイトルにもある「アウトプット」こそが本書を読むきっかけ、さらには今回ブログを開設するきっかけとなったキーワードとなります。
本の概要−アウトプットに何ができるのか
上の見出しに対して少しでも引っ掛かる部分があると感じられる方は是非一度本著を読んでいただくことをお勧めいたします。
私も上に書いてあるようにこの「アウトプット」については全くと言っていいほどできていなかったように思い、気付いたら一気に読み進めてしまいました。
インプットとアウトプットの平均的な比率は7対3ー著書、学びを結果に変えるアウトプット大全より抜粋
実際に感じている印象通り、やはり学生、社会人問わずインプット偏重の人の方が圧倒的に多いようです。私は絶対3割もアウトプットしていない…笑
一方で、
インプットとアウトプットの黄金比は、3対7ー著書、学びを結果に変えるアウトプット大全より抜粋
と書かれており、コロンビア大学で行われた実験などに基づきアウトプットの重要性を説いています。
本著ではこのようにアウトプットがいかに脳科学的に重要であるかという点についてを、実験結果などに基づき論理的に書かれており、また樺沢先生自身がどうやってご自身の膨大なアウトプットを実践されているかについて述べられております。
また、実際に社会人の場合であれば如何にこのアウトプットを実務に活かすか、プレゼンや部下のマネジメントなどの例を出し解説されております。
どんな仕事であっても、コミュニケーション、そしてそれに伴うアウトプットは欠かせないものであるため、非常に多くのビジネスパーソンにとって気付きの多い書籍となっております。
教えるという「最強の」アウトプット
本書は具体的なアウトプットの手法を実に80種にも分けて、読者に実践のポイントなども交えながら分かりやすく解説しております。
その手法の中で一つ、私も「確かに!」と思わされたのが、
最も自己成長につながる「最強のアウトプット法」をひとつだけ挙げると、それは「教える」ことです。ー著書、学びを結果に変えるアウトプット大全より抜粋
という一文。
本書によるとアメリカ国立訓練研究所の研究においても、この「教える」ことによる記憶定着率の高さは実証されているようです。
私も金融関係という仕事柄、金融商品や各種制度に関する講師を務めてプレゼンする機会に恵まれている関係上非常に強く共感する内容です。
もちろん単純な伝え方も考える必要がありますが、教える上で何よりも大切なことは「自分の中で腹落ちする」ことが大前提であると日々考えています。
金融商品であれば、「この商品の一番のポイントは何なのか」「注意すべきポイントはどこなのか」、こうした項目を自分で十二分に理解していないと、伝えることはままなりません。
このように自分の仕事や日常に共通するような「アウトプット」が盛り沢山の内容となっており、少なからず「確かに!」とほとんどの方が思われる内容で理論が整理されていくのを感じられます。
確かな一歩目を歩き出すきっかけに
この書籍の魅力は、様々なアウトプットの手法を学ぶことができるとともに、共感できる部分も多く「自分にもアウトプットが実践できるのでは…」と思わせてくれる点にあると感じております。
著者の樺沢先生のように膨大なアウトプットは難しくても少しずつ、正にこのブログのようにアウトプットの初めの一歩を後押しさせてくれる「希望」のようなものを感じさせてくれます。
アウトプットが難しい要因の一つとして、その第一歩目が踏み出しづらい点があるかと思います。
当然手間もかかりますし、人に見せるものであれば批判に晒される可能性もゼロではありませんから二の足を踏んでしまいがちです。(私が正にそうです)
本書はそんな悩みを抱える方にも、「それでもやってみよう!」と感じさせる点が個人的に非常に魅力的だと感じ、実際にブログを書き出した次第です。
本書においても様々な手法が紹介されておりますが、ひと昔前と比べこうしたブログやSNSなど個人で様々なアウトプットが簡単にできる時代になったと思います。
おそらくはこの書籍に紹介されている以外にも様々な手法があることでしょう。
そう思うと、「一歩目を踏み出さないのはもったいない!」と思わず思ってしまうことでしょう。
本書は構成も非常に読みやすく、あっという間に読み終えても繰り返し内容を確認したくなる非常に面白い、そして個人的にも思い入れ深い一冊となりました。
是非「アウトプット」に悩まれている方は、その一歩目を踏み出すきっかけとされてはいかがでしょうか。
ではまたの日に。